何回言っても動かない中学生にイライラ…原因は“親の処理速度”でした

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スマホを見てリラックスする中学生の息子と、怒る母親のイラスト。二人の上にある時計の速さが違うことで、処理速度や時間感覚のズレを表現した画像
この記事で分かること
  • 何回言っても動かない中学生にイライラする本当の理由
     → やる気ではなく「親子の処理速度の差」だった
  • 「すぐ終わるでしょ」が通じない原因
     → 子どもの時間感覚と“動けない仕組み”
  • イライラを減らすための考え方と具体的な対処法
     → 待つ・言い方を変える・見方を変える

「脱いだ制服、ハンガーにかけてよ」
「宿題、30分あれば終わるでしょ?」

毎日毎日、何百回、何千回と同じことを言っている気がする。
それなのに、目の前の中学生の息子は
「どよ〜ん」とした空気をまとったまま、スマホをポチポチ。

「1分もあれば終わることを、どうしてすぐにやらないの?」
「何回言っても動かない中学生にイライラしてしまう…」

もし、あなたがそんなふうに無意識に思ってしまうなら、
この記事はかなり刺さるはずです。

私と息子の間にあった
「絶望的な時間感覚のズレ」の正体
をお話しします。

目次
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何回言っても動かないのはなぜ?やる気の問題じゃなかった

何回言っても動かないとイライラしますよね。
しかも「やる気がないだけでしょ」って思いたくなる気持ち、
めちゃくちゃわかります。

でも、これ実はやる気の問題じゃないんです。

「1分」が通じない現実

「1分で終わるじゃん」

——テキパキ動けるタイプの親からすれば、
ただの「事実」ですよね。

でも、この言葉が息子には全く通じないんです。

私にとっての1分は、
視界に入ったゴミを拾い、洗濯機を回し、
ついでに予定をチェックできるくらいの濃密な時間。

でも、息子にとっての1分は、
ただボーッとしている間に溶けて消える、
実体のないもの。

特に心理的ハードルが高い「勉強の解き直し」なんて、
彼にとってはエベレストに登るくらいの重労働に見えているようです。

言葉で「やりなさい」と指示されても、
脳内での読み込みに時間がかかりすぎて、
実行ボタンを押す前にフリーズしてしまう。

これは発達の特性として
「行動の開始が苦手(開始困難)」
と呼ばれることもあって、
本人がサボっているわけでも、
なめているわけでもないんですよね。

わかってはいても、腹が立つんですけどね。

YouTubeはできるのに勉強はできない不条理

「YouTubeは何時間も見れるのに、なんで30分の勉強ができないの?」
血管から血が吹き出しそうになるほど、
この不条理さに憤りを感じていました。

でも、これも「時間感覚のズレ」が原因で。

YouTubeは脳が受動的でいられるから
「流れる時間」に乗るだけでいい。

対して勉強は、
能動的に脳を動かさなきゃいけないから、彼にとっては
「めちゃくちゃ燃費の悪い、進みの遅い作業」
なんです。

脳科学的にも、
受動的な刺激と能動的な認知作業では
使うエネルギー量がまるで違う、
と言われています。

「できる・できない」じゃなくて
「コスト感がまるで違う」んですよね。

それでもやっぱり腹は立つんですけど(笑)

WISC-Vで分かった親子の「処理速度の差」

「うちの子って、もしかして何か特性がある?」
そう感じて検査を受ける家庭、
最近すごく増えています。

私たちもそのひとつ。
WISC-V(ウィスク・ファイブ)という知能検査を受けて、
親子の結果を突き合わせてみたら、
笑えないほどの「OSのスペック差」が見えてきました。

ちなみにWISC-Vというのは、
子どもの知的な発達や能力のバランスを測る検査で、
「処理速度」(情報を素早く正確に処理する力)や
「ワーキングメモリ」(頭の中に情報を一時的に保持する力)など、
複数の指標で測定できるものです。

IQの高さより、
このバランスの「凸凹」が分かることの方が、
子育てには役立ったりします。

親はサクサク、子どもは読み込み中…処理速度の差という現実

私の処理速度は非常に優れている(130以上)。
目に入る情報はすべて「高速通知」として脳に届き、
即座に処理されます。

対して息子の処理速度は平均(90~109)※上限寄り。
数値だけ見れば、決して遅くはありません。

問題は、親との差が30近くあること

私が光回線でサクサク動画を見ている横で、
息子はダイアルアップ接続(昔のめちゃくちゃ遅いネット回線)で
一生懸命データを読み込んでいるようなもの。

私が「サッとやってよ」と言うとき、息子の脳内ではまだ
「えーっと、何からやるんだっけ?」
と重たいソフトを立ち上げている最中だったのです。

どちらが良い・悪いという話ではなくて、
動いている世界のコマ数がそもそも違う
それだけのことなんですよね。

自分の「普通」が凶器になる

私の「普通にやれば一瞬」という感覚は、
息子を追い詰める凶器でしかありませんでした。

私の脳が常に『高速通知』状態な理由は、こちらの記事で詳しく書いています

「1分で終わるでしょ」と急かすたび、
彼の脳内モニターには「処理エラー」が連発し、
結果として「もう無理、やらない」という
拒絶反応(逃亡)を招いていたのです。

ここが本当に盲点で。

高い処理速度を持つ親ほど
「なんでこんな簡単なことが」と思いやすい。

でも、自分の「普通」が子どもの「高負荷」だったりするんですよね。

といっても、気づいたからと言って、
子どもに対して神対応が出来るかどうかは微妙なところで……。

いや、分かってても無理なもんは無理なんですけどね。

子どもにイライラしてしまう本当の理由

何回言っても動かない子どもに毎日イライラして、
「自分はなんてひどい親だろう」って自己嫌悪に陥ることありませんか。

でも、そのイライラの根っこにあるもの、
実はもっと深いところにあると思うんです。

正直に言えば、
私の怒りは「動かないこと」そのものよりも、
「人生を無駄にしていること」への絶望
に近いものでした。

期待と裏切りの歴史

未就園児の頃は「子どもは非合理な生き物だ」と割り切って、
おおらかに見守る努力もできました。

でも、小学生、中学生と上がるにつれ、
「そろそろ一人でできるだろう」という期待が、
何千回もの「言ってもやらない」
という現実によって完膚なきまでにへし折られてきたのです。

この「期待→裏切り→また期待→また裏切り」の繰り返しが、
親の心を少しずつ削っていく。

結果として
「もうずっとこのままなんじゃないか」
という諦めと怒りが混ざった状態になっていくんですよね。

「死んだ魚のような目」への絶望

10代特有のキラキラした万能感もなく、
家でひたすらYouTubeを見ている息子の
「どよ〜ん」とした雰囲気が、
私には耐えがたかった。

「10代の貴重な時間を、そんなふうにドブに捨てていいの?」

効率と合理性を愛し、
人生をフルスピードで駆け抜けたい私の脳にとって、
息子の「停滞」は生理的な拒絶反応を引き起こすほどのストレスでした。

でも今思えば、彼はドブに捨てていたんじゃなくて、
ただ「自分のペースで充電していた」のかもしれない。

……なんて、余裕のあるときしか思えないんですけどね。
でもこれ、同じように感じている親、かなり多いと思います。

「効率」を求めるのは人生において良くない?(20代の伏線回収)

少し昔の話をさせてください。

20代の頃、派遣先の上司に言われた一言。
「効率ばかり求めるのも、人生において良くないよ」

当時の私は
「普通に仕事をしていても時間が余るから、工夫しているだけなのに」
と、その意味が全く理解できませんでした。
むしろ「効率的で何が悪いんだ」とすら思っていたんです。

でも今、
中学生の息子を育てていて、
20年越しにその言葉が刺さっています。

子育てとは、
私が最も得意とする「効率」や「最短距離」が、
一切通用しない現場。

マニュアル通りにいかないし、
昨日うまくいった方法が今日は通じない。
合理的に考えれば考えるほど、ズレていく。

もしかしたら、
この「思い通りにいかない、非効率で泥臭い時間」こそが、
私に足りなかった人生のピースなのかもしれない……

と、血管をいたわりながら思い始めています。
高い処理速度を持つ人間が「待つこと」を学ぶための、
特訓なのかもしれない、と。

まとめ:スペックの差を「怒り」ではなく「予測」に使おう

毎日イライラしながらも、
「どうすれば少しラクになれるか」
私なりに行き着いたことをまとめます。

結局、親子のバトルを終わらせるには、
「期待」を手放して「スペックの差」を受け入れる
しかありません。

私の130超という処理速度は、
息子を急かすために授かったものではなく、
「彼が動き出すまでには、私の感覚の10倍の時間がかかるはずだ」
と冷静に予測するために使うことにしました。

具体的にやっていること、3つ:

  • 「3秒」ではなく「30分」待つ境界線を引く
    「言ったらすぐ動く」を期待しない。
    タイマーをセットして、
    動かなくても自分が爆発しないラインを決めておく。
  • 「すぐ終わる」という言葉を封印する
    自分の「すぐ」を押しつけない。
    「何時からできそう?」「どれくらいでできそう?」と聞くだけで、
    だいぶ反応が変わります。
  • 「どよ〜ん」としている時間も、脳のアイドリング中だと解釈する
    何もしていないように見えても、
    処理が走っている可能性がある。
    (と、信じることにしている)

キラキラした青春ではないかもしれないし、
相変わらず制服は床に落ちています。

でも、彼には彼の流れる時間がある。

「1分で終わるじゃん!」と叫びそうになったら、
深呼吸して自分に言い聞かせます。

「私の1分と、彼の1分は、違う世界の数字なんだ」と。

効率の悪い子育て、それもまた一つの人生経験……
と割り切れるまでには、
もう少し時間がかかりそうですが、
今日もなんとか血管を破裂させずに過ごしています。

「またイライラしてるな」と思ったら、
“今は処理中なんだな”と一度だけ頭の中で翻訳してみてください。
それだけで、少しラクになります。

時間感覚だけでなく「視覚的な情報の捉え方」もセットで理解すると、
イライラの正体がさらにクリアに見えてきます。

※当サイトのコンテンツは個人の体験に基づくものであり、医療機関の診断や治療に代わるものではありません。

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